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  本日から、新たなブログをはじめます。内容は精神医学的なテーマや臨床心理学的なテーマとエッセイ風に思うことを徒然に語りたいと思います。特に人の悩むことの意味や、人生上の課題などを語りたいと思うとともに、小説を中心とした文学や、長年、親しんできたクラシック音楽を中心とした芸術に関して、思うところを述べたいと思っています。  私も、それなりに歳を重ねました。ゲーテの言葉だと思うのですが、「遊び暮らしていくには歳を取りすぎた。すべてを諦めるのには若すぎる」という年齢かと思います。私の実感としては、「新しい目標を目指すには歳をとりすぎた。目指すものがなく生きていくには、まだ若い」という気持ちが近いようです。  まず、今回は、スタートですので、人生のスタートとしての子供の養育について述べたいと思います。   最近は、共働きが増えたので、子供を預けなくてはならない親が増えていると思います。時には、母親が専業主婦として、常に子供のそばにいない子育てに否定的な意見もあります。  このテーマについては様々な報告があるようです。。おおむね以下のような結論になっています。就学前の子供においても、一定の条件さえそろえば、母親が、毎日、家を空けたからと言って必ずしも害になるものではない。ただし、母親のいないときの養育処置にかなり影響を受けることもわかっていいます。 ( 祖母に見てもらうのが一番いいようです。 )  つまり、誰にどのように預けるかは考えなくてはならないようです。  ただし、生後半年以内に母親が働きに出た子どもにおいては、認知と適応の指標において多くの否定的な影響が示されています。もし母親の就職が生後1年以降、せめて9か月以降であれば、そのような影響は見られなかったという報告もあります。それゆえ、働きに出るのは9か月以降にするのが良いとも考えられます。一つの調査結果ですが・・・。  母親の就労時間の長さについては、はっきりしたデータはないのですが、フル勤務になったときなどは、子どもとの失われた時間を埋め合わせる努力をすることが大切だということはわかっています。時間そのものというより、子供との関わりの質が大切だということもわかっています。有能な親たちは、仕事にも育児にも十分に打ち込んでいたそうです。そういう親には「沸き立つ喜び」が伴っていたという報告もあ...